河端政勧

  • 絵画

作品

CV

岡山県岡山市生まれ。
2009年東京造形大学絵画専攻卒業後、四谷アート・ステュディウムで岡崎乾二郎氏に指導を受ける。

展覧会/
2023年「ARTabi2023国際アートアワード」辰野美術館/長野県上伊那郡
2022年「Any Kobe2022」MRSXビル1階/兵庫県神戸市
2022年「手のひらの記憶」(個展)cafe &gallery広洋舎/東京都狛江市
2022年「IAG AWARDS 2022 EXHIBITION」東京芸術劇場5階 ギャラリー1&2/東京都豊島区
2022年「FACE2022」SOMPO美術館/東京都新宿区
2022年「長亭GALLERY展2021」長亭GALLERY/東京都中央区
2021年「第39回上野の森美術館大賞展」上野の森美術館/東京都台東区
2021年「ACTアート大賞展優秀賞受賞者展」The Artcomplex Center o館/東京都港区
2017年「感覚と世界が近づくために」(個展)点と未来デザインラボラトリー/東京都調布市
2016年「調布会」ギャラリーみるめ/東京都調布市
2015年「Buy Now展」GalleryK/東京都中央区
2010年「a means scattering ceremon(豆まきと手段)」Gallery Objective Correlative/東京都新宿区
2009年「いつ仕事はパブリックになるか?」Gallery Objective Correlative/東京都新宿区
2008年「vision」相模原市民ギャラリー/神奈川県相模原市

受賞歴/
2023年 ARTabi2023国際アートアワード/東京 入選
2022年 Any Kobe2022超公募展/兵庫 入選
2022年 IAG AWARDS 2022/東京 入選
2022年 長亭GALLERY展2021/東京 入選
2021年 FACE2022/東京 入選
2021年 SHIBUYA ART AWARDS 2021/東京 佳作
2021年 第39回上野の森美術館大賞展/東京 入選
2021年 ACTアート大賞展/東京 優秀賞
2021年 清須市第10回はるひ絵画トリエンナーレ/愛知 佳作

ステートメント・PR

《記憶について》

私は油彩の技法を用いて記憶をテーマに絵を描いています。
記憶とは、個々の頭の中に浮かぶ思い出や、経験した事などの集合体のようなものを示しています。そんな記憶は整理整頓されているのでしょうか?残念ながら、それを確認することはできません。なぜなら、記憶がどうなっているのか確かめることができないからです。
私はそのような記憶の“確かにあるけれど、確かめることができない矛盾するような性質”に興味を持っています。

《記憶の世界について》

私は下書きをする時、パソコンを使って複数の画像を重ね合わせてデジタルスケッチします。
そのデータを元に、画面(紙)へ転写してから油彩で描いていきます。
この行為は予め画面に痕跡を残して、描くものの中心を無くすためです。
なぜこのような事をするのか?
記憶はどんな世界なのだろうかと考えました。
現実世界では身体が自分の中心となり、あらゆる場所に行けますが、身体から離れる事はできません。
しかし、記憶の世界はそもそもどこを中心とするか定まらないと考えています。
例えば上下左右もないフワフワしたような世界を想像しています。
そのような世界を言い換えると、『中心のないような世界』と言う言葉を思いつきました。
したがって、記憶の世界=中心のないような世界を視覚的に表すためにこのような方法をとっています。

そして、周りには色や形·線で、岩や樹のようなもの、或いは人や建物のようなものを描き表しています。
これは、色の変わり目や模様から見えてくるかたち(パレイドリア現象)を描いています。パレイドリア現象とは怖い映画を観た後に壁のシミを見ていると人の顔に見えたり、散歩中に空を眺めると、雲の形が食べ物に見えてくるような心理現象のことです。

最後に、花のすき間から有機的な線が上下左右に進んでいます。これらは記憶に奥行きをもたせようとしています。
全体像としては、一つの物語に集約されないような絵画表現を目指しています。

実行委員コメント

記憶をテーマに油彩で花の絵を描く河端さん。一見するとデジタル絵画かと思えるレイヤーが気になったのですが、ステイトメントを読ませていただくと、デジタル合成された画像を転写して肉筆で描かれているとのこと。花びらの中にある風景や思い出の景色が河端さんの作品のオリジナリティを高めています。作品サイズも大きくて、見る人がたくさんの物語を感じ、没入感を得られるようになっていますね。

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